「The Purge、The Purge: Anarchy」アメリカの現実を映す
まず初めに、「The Purge」をサイコ・サスペンスのエネルギーとして観られる方へ。
私はこの映画を見て、アメリカの貧困さと銃環境について思い知らされました。
私は基本的に洋画を好む人間で、ハリウッド映画といえばアメリカ、アメリカといえばハリウッド映画でした。文字通り、ハリウッド映画の多くはアメリカの良い面ばかり映されています。それだけを見ればアメリカは画期的でカラフルで日本よりも魅力的な国に見えます。
しかし、実際は貧困によるホームレスへの政策、銃に対する国民の意識を見れば一目瞭然。アメリカの映画にできない部分がわかります。
他にも、人種問題、保険や医療サービスの欠如。大量消費など。我々が見えていなかった問題も多いのだと知りました。
この映画はアメリカ国民も黙視しがちな現在進行形で起きているそんな問題を映していると言えます。
「The Purge」でのパージでは、イベントに対する万全な対策を家に備えられるほどの経済力がある上級な家庭の家族が中心に話が展開されました。
この話の展開の中で私の感じたことを率直に言うと、ホームレスの人たちが浄化という名目で抹殺されるだけという胸くそ悪い結果だったということです。ただ一人、パージに疑問を持った女性が助かっただけだったのも理由に挙げられます。
これにより、次作の「The Purge: Anarchy」を観る気が失せてしまってました。
映画業界の商業法、次作の「The Purge: Anarchy」のさらに次作がすでに出ていることを知り、私はまんまと見てしまいましたが、お恥ずかしいながら観てよかったと今思います。
「The Purge: Anarchy」では、パージに対する下層市民の革命のお話です。ほかのハリウッド映画では優雅にうつくしく映されていたされ部たちが、悪役に回っていたのが良かったです。革命はこの映画において次へのステップになるはずですから、次作に期待です。
唯一思ったこと、シビルウォーはアメリカの国民性の発端だった。
私はハリウッド映画でアメリカが好きなった人間です。そんな私がアメリカについて考え直す機会になった映画でした。