moviestuffed’s blog

映画好きのティーンエージャー**

"The Neon Demon"の感想

前回書いた、”Concert”は本当は観る予定ではなかったのを覚えてますか。あの後、"The Neon Demon"に代えてもらい、念願かなって観ることができました。

 

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観た方ならわかると思われます。この映画は最初から最後まで狂気と恐怖に満ちていると。

 

若さと美しさが求められる水商売の一つ、モデルという職業。

美を持つ者の代償。

 この2つが、"The Neon Demon"の狂気を生み出しています。

 

序盤、田舎からやって来た16歳のジェシーは、熟練のモデル業界人達を圧倒する美しさと輝きを持つ初心な女の子でした。表向きでは華やかできらびやかなモデルたちが生きる実際は過酷な世界に、彼女は見る見る飲み込まれていきます。そして彼女が、少女から美を纏った大人の女に変化し、そこから一気に嫉妬の的に。

2人のモデル、サラにジジ、ジェシーが唯一信用していたメイク、ルビー。周りにいた3人の女たちが豹変し、ジェシーの美しさをわがものにしようと彼女の前に現れます。

このあとジェシーがどうなるか、実際に映画を観られるのをお薦めします。

 

この映画を観て、とあるバレリーナが「バレイ社会の人間とは仲良くしない」ということをルールにしていた訳がわかりました。バレイやモデル、俳優といった見た目を売る、いわゆる水商売の世界。勝ち上がっていくには、周りをけり落としていくしかない社会ですから、全員敵と思って生きていくほうが楽なのでしょう。

 

映画内に登場するモデルたちはみんながみんなと比べられ、美しさが存在価値として認識されています。見た目で人を判断するという言葉は、この社会では当然の事。

ジェシーのような女の子が授かった美しさ。彼女たち、美しさを持つものは、永久にその美しさを求められます。美は「憧れ」「注目」「人気」といったプラスのことになりますが、「嫉妬」「偏見」「強姦」といった美の代償にもなりえます。

 

ジェシーは映画中、神秘的な変化を遂げ美しさが増しましたが、美の代償の一つ「嫉妬」の的になりました。彼女がなぜ変わったかというと、美しくなければ価値はないという、美人への「偏見」に従ったからです。男からも女からも「強姦」される危険から誰一人信用できず、孤独になってしまいました。

そして孤独になった彼女を待ち受けていた映画の結末....

これにより、美しいがただ単に美しいまま終わらないということが、映画を通して伝わってきました。

 

 

この映画の評価は、評論家の意見に限らず、多くの意見は良いものではないです。

王道を逸れゆっくり進行する話の内容と、微妙な変化の積み重ねという点から、飽きてしまった人もいたはず。さらに、登場人物達の、人間の美を望む本能が醜くなるほど剥き出しになっていた点や、血やグロテスクな描写に、胸糞悪い。観るのがしんどいといった意見も予想できます。

 

美を求められる主人公たちの精神的な痛みと、嫉妬が具現化した肉体的な痛みが並行して展開している点。同性愛、人種問題、宗教問題、戦争をテーマにした映画とは違う、社会派の重い内容。この2つが、私は"The Neon Demon"という映画の魅力だと思います。

"The Neon Demon"のDVDのタグには、ジャンル:ミステリー(神秘、不思議)と書かれています。しかし私は、映画の結末より人間の精神以上にサイコなものはないと感じました。そのため、この映画はサイコミステリーサスペンスホラーのジャンルに振られるのがいいと思います。lol

 

最後に、ゲーム・オブ・スローンズの狂気に慣れている、私の様にティーンでサイコな人間で、フリーの映画ジャンルに対応している少数の方に、この賛否両論ある映画をお薦めします。

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初めて予告編を観ましたが、王道でない映画に王道の予告編は合いませんので、心の準備ができるようもっとサイコに編集しなおしてもらいたいですね。

おっと、コメント欄にネタバレ魔がいたので、王道予告編をお望みの方は注意。

 

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こちらが私が見たほうの予告編、正しくはクリップです。

 

それでは、良い映画人生を。Have a niceFILM←嘘や。