moviestuffed’s blog

xジェンダーの映画評論:::

「gifted」の感想・ネタばれ

蔦屋ではまだレンタル開始されていませんが、ものすごく簡易なDVDボックスに入ってきたのが中国から家に回ってきたので、見ることができました。

マッケンナ・グレイスちゃんのアカウントをフォローしてから半年。ようやく、目にすることができた彼女の演技は、予想を遥かに高く超えていました。それに彼女のビジュアルや雰囲気も、IQが高すぎるメアリーにピッタリ合っていて、違和感を覚えませんでした。

この映画の中で彼女の演技に自分が最も引き付けられたシーンは、メアリーが新しい家族の家でフランクを引き留めるシーンです。生まれた時から一緒に暮らし、血のつながっていない父親であっても、強く結ばれていた絆が千切れたシーンだったので、心が締め付けられました。

 

メアリーや、マッケンナ・グレイスちゃんじゃなくても、子ども達はみんな天才だと私は考えます。それなのに、大人たちは、自分たちを超えられない子どもたちを下に見て、自分より上をいっている特定の子ども達だけを持ち上げ、褒めたたえ、それ以上のものを期待しています。大人たちが、例えばこの映画のような子どもが興味を持ったものが数学で、ある難問をその子が解いて、その子を「神童」などと呼べば、その子どもに価値をつけていることになります。一人の子どもを価値付けたら、ほかの子どもにも価値が付き、多くなると基準が生まれ、そうなると基準より下の子ども達が生まれてしまいます。

映画の最後で私はこう思いました。この映画は、この映画の中にもでてきた、メアリーのおばあちゃんの様に、「うちの子は他とは違うから、うちの子に合う待遇をさせるべき」などという考えに揺れ動かされる子どもの人生を描いているのだと。

 

最後、小難しくなったような気がしますが、「GIFTED」は英語がわからない中学生が英語字幕で見ても泣けるような内容でしたので、ぜひとも6.2レンタル開始のツタヤで借りてご視聴ください。

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